打楽器用語集

打楽器についての考察。内容の信憑性、事実性は保障しませんのであしからず。
尚、配列は日本語50音順→英仏独伊西を混合でアルファベット順です。
※これはもともと旧HPに掲載していたもので、学生の頃に書き溜めたものです。本当に鵜呑みにしないでください。しょうもないことも書いてますがそのまま載せてます。また、画像が抜けているところが多々あります。いつか整理しようと思います。

インディペンデント・グリップ independent grip(英)
4本マレットのグリップにおいて、片手に持った2本のマレットが接触あるいは交差することのないグリップの総称。スティーブンス・グリップ及びマッサーグリップが一般的。
大太鼓 ベースドラム、バスドラム、Bass Drum、Gran Cassa、Grosse Caisse、Grosse Trommel。省略表記:B.D., G.C., Gr.Tr.等
通常のオーケストラで使用される膜鳴楽器の中で最も大きな太鼓。一般にスタンドに固定し、一本の撥で叩いて演奏する。稀に2本の撥を使い細かい音符やトレモロ(連打)を奏する。
木製のシェル(胴)に本皮又はプラスティック製の人口皮が両面に張られている。撥は木製の棒に木製の芯を付け、それに分厚くフェルトを巻いたものが使用される。他の打楽器の撥に比べ、かなり大きいものを使用する。稀に剥き出しの木のままで奏したり、ティンパニの撥などで演奏することもある。
ティンパニよりもさらに低い音が得られるため、現代では低音の拡張と響きの増強を目的として使用されることが多い。
また、ヨーロッパへの流入はシンバルと同様トルコのヨーロッパ遠征であったため、行進曲でのリズムキープとしても用いられる。この場合、通常小型の楽器が使用される。
主なメーカー:ヤマハ、レフィーマ、パール、ラディック・・・他
オープンシンバル 合わせシンバルのこと。以前仕事で行ったことのあるマンドリン・オーケストラで使われていた。どの辺が「オープン」なのかは不明。
クロス・グリップ cross grip(英)
4本マレットのグリップにおいて、片手に持った2本のマレットが接触あるいは交差するグリップの総称。トラディショナル・グリップバートン・グリップが一般的である。尚、ジャズ奏者の中には、右手がバートン・グリップ、左手がトラディショナルグリップというスタイルの奏者が多く存在する。
ゴング

gong。東南アジアで発達した銅鑼。タムタム(Tam-tam)とは違い、中央に凸部がある。ただし、吹奏楽曲やクラシックでこの用語が使用されたときは、小さなタムタムをさすことが多い。
サーシー サスペンドシンバルのこと。アマチュアの吹奏楽団で使われているのを聞いた事がある。個人的に、省略のしすぎだと思う。
シンバル 詳細解説を参照
スティーブンス・グリップ stevens grip(英)
リー・ハワード・スティーブンスがマッサー・グリップを改良して考案した4本マレット時におけるグリップの1種。インディペンデント・グリップの1種で、片手に持った2本のマレットが接触あるいは交差することはない。普通バーチやメイプルのようにしならない材質で作られたマレットを使用する。Method of movement for marimba において詳しく解説されている。
太鼓(たいこ) 1.筒状のものに皮を貼り付けた楽器。ドラム、Drum、Tamburo、Trommel、Casse
2.俗に吹奏楽等で打楽器全般を指す。
3.俗にドラムセットを表す。
第二の指揮者 俗に、オーケストラにおけるティンパニ奏者のことを指す。
打楽器 percussion(英仏)、percusion(西)、percussione(伊)、Schlagzeug(独)、Schlaginstrumente(独)、パーカッション。省略表記:Perc., Schlag. 等
「打つ、叩く」といった最も単純な動作で音を出す楽器の総称。楽器分類学上では、いわゆる太鼓といわれている楽器である「膜質楽器(膜鳴楽器)」と、木琴やトライアングルなどのように、叩いたもの自体が音を出す「体鳴楽器」に分類される。ただし、実際の演奏の現場ではこのような分類をすることは稀である。「太鼓」「鍵盤」「小物」「ラテン」など、奏法や楽器の形態によってその場の状況に応じ分類される。人や楽団によって違いもあり、ティンパニやマリンバはそれぞれ「マリンバ奏者」「ティンパニ奏者」として区別するのが一般的である。また、「打楽器」と「打楽器奏者が演奏する楽器」は必ずしも一致しない。例えば、ピアノやチェレスタは分類上では打楽器だが、普通打楽器奏者は担当しない。また、特に専門性を要求する楽器(和太鼓、インドの打楽器などの民族楽器)は、明らかに打楽器であっても打楽器奏者が演奏するとは限らない。逆に、ホイッスルやサンダーシート、ウィンドマシーンなど、明らかに打楽器ではない楽器であっても、専門の奏者がいない楽器は普通打楽器奏者が担当することが多い。特に吹奏楽の現場では、そういった特殊な楽器(楽器ではないこともしばしばだが)は暗黙の了解で打楽器奏者がすることになっているようだ。もうひとつ、打楽器に関して注意すべき点がある。作曲家(主に日本人)による言語の混同である。よくあるものとしては、小太鼓は英語の略語表記「S.D.」で指定してあるのに、大太鼓はイタリア語又はフランス語の略語表記である「G.C.」で指定してあるというもの。また、シンバルが場所によって違う言語で書かれていることもよくある(冒頭でCymbalと英語で書いているのに、なぜか途中からイタリア語のPiattiに変わる。初心者が混乱する原因になるので、是非やめてもらいたい)。このように楽器が特定できるものはまだましであり、同じスペルでも言語によって違う楽器を指すものはどの楽器を使えばいいのか全く不明となるケースもある。(例:「Glocken」は、英語では「Glockenspiel」の略であるが、ドイツ語では「鐘」になる。)いずれにしても、楽譜の冒頭、あるいはその楽器を初めて使う箇所で省略せずに明記しておけばこの混乱は避けられる。
タムタム(太鼓) Tom-tom またはConcert Tom。省略表記:Toms 等。
稀にトムトムと読む奏者もいるが、これはゴングを意味するTam-tamと区別するためである。比較的胴長の長い太鼓。稀に片面のものもあるが、両面のもののほうが一般的である。
ドラム・セットに1つまたは2つ取り付けて演奏するのが最も普及している使用方法である。また通常これとは別にフロア・タムを1つ取り付ける。普通フィール・インやアドリブ、ラテンのリズムを演奏する際に使用することが多い。ただ、奏者によっては途方も無い数のタムタムを並べ、音階を模倣するなど、使い方は様々である。また、ドラムセットに組み込むための楽器とは別に、吹奏楽やオーケストラ、打楽器ソロ・アンサンブルなど、クラシックの現場で使われているものをコンサート・トムといい、区別することがある。(楽器メーカーもこの場合は”トム”と表記することが多い)
基本的にはドラムセットで使われているものと同じだが、比較的余韻が短く、音程感がはっきりしていることが多い。これは、多いときには十数個の楽器を並べて演奏するため、それぞれの楽器の音色、音程をはっきり区別するためだと思われる。いずれの場合も基本的には小太鼓で使われるスティックで打つ。しかし、特に後者の場合は各種マレット、ブラシ、素手で叩くほか、スーパーボールでこするなど、作曲家によって様々な要求がなされる。主なメーカー:YAMAHA、Pearl、TAMA(ドラムセット用のみ)、Sonor・・・他多数
タムタム(銅鑼)
タムタム(銅鑼) K.M.K 銅鑼20インチ KG-20
Tam-tam。中国で発達した銅鑼。ゴングとは違い、中央に凸部がなく、平坦である。ただし、吹奏楽曲やクラシックでは、大きな銅鑼をタムタム、小さな銅鑼をゴングという傾向にある。
タンバリン tambourine、tamburo basco、tambour de basque、tamburino、Tamburin、Schellentrommel、Schellentamburin、baskische Trommel、タンブリン。省略表記:Tamb.等
ジングル(鈴)を装着した円形の木枠に、片面のみ皮を装着した楽器。ジングルの数、列数(1列又は2列が一般的)材質、皮の張力、種類などにより様々な種類が存在する。ポップス音楽などに使用される皮のないタンバリンは「モンキー・タンバリン」とも呼ばれる。
教育楽器として非常によく親しまれていることもあり、演奏の容易な楽器として広く認識されているが、実際の楽曲で使用される際には名人芸的なテクニックを要求されることも珍しくなく、イメージとのギャップが最も激しい楽器の1つと言えるだろう。
tamburo bascoやtambour de basque(バスクの太鼓)とも称されるとおり、起源はバスク地方だと思われるが、世界各国に類似の楽器が点在しているため、実際には起源を特定できない。
西洋芸術音楽で使われ始めた時は主にスペイン風の音楽を強調するのが目的だったが、次第にスペイン風とは関係なく用いられるようになり、現在では「タンバリン=スペイン風」という図式はあまり認識されていない。
主な奏法は手で皮を叩く、楽器自体を振る、指で擦り細かく振動させる、の3つであるが、稀にスタンド等に固定してスティックやマレットで叩くこともある。いずれにしても「ジングル」の音が特徴であり、一部例外を除き皮の音は大きく鳴らさないのが普通である。
主なメーカー:レフィーマ、グローバー、ブラックスワンプ、JPC、YAMAHA・・・他
ティンパニ
ティンパニ PEARL / パール シンフォニック・ペダルティンパニ 23”
Timpani、Pauken、Kettledrums、Timbales。省略表記:Timp., Tp., Pk. 等。
バロック・タイプのティンパニはバロック・ティンパニを参照のこと。
片面太鼓の一種。一般的にコルク芯やウッド芯にフェルトを装着したマレットを使用し、2~4台の楽器を片手1本ずつの計2本で演奏する。最大の特徴は、膜鳴楽器でありながら正確な音程を出すことが可能な点で、そのことがティンパニの発達に大きな影響を与えてきた。
バロック期から古典派、ロマン派初期にかけては、2台の楽器を使用し、演奏される曲の主音と属音にチューニング(調音)されるのが主流だったが、19世紀後半になると3台から4台の楽器が使われるようになり、2人以上の奏者に音程を分担させて旋律を担当させるという試みも行われるようになった。
20世紀に入ると、さらに規模が拡大し、5台以上のティンパニを一人で扱う曲も登場し、ペダル・ティンパニの登場によって曲中の音換えがスムーズになったおかげで、これまで2人以上の奏者を必要としていたフレーズが一人の奏者で演奏することが可能になり、ティンパニ奏者に求められる技術も大きく変わっていった。また、ピッコロ・ティンパニ(20’)の出現により、これまで1オクターブ半ほどだった音域が、2オクターブ近くにまで広がった。
現在では、ティンパニ・ソロの領域も開拓され始め、それによって生まれた曲はティンパニ・打楽器奏者の重要なレパートリーになっている。
尚、セッティングには主にドイツ式(左手側が高音)とアメリカ式(右手側が高音、日本ではこちらが主流)の2つのスタイルがある。主なメーカー:YAMAHA、アダムス、レフィーマ、ラディック・・・他
主なマレット・メーカー:プレイウッド、レフィーマ、セバスチャン、ブルックナー・・・他多数
トムトム タムタムを参照
トラディショナル・グリップ traditional grip(英)
①4本マレット時におけるグリップの1種。クロス・グリップの1種で、名前の通り片手に持った2本のマレットが交差する。おそらく日本では最も一般的なグリップである。バートン・グリップとはマレットの重なり方が異なる。普通ラタンのように撓る材質で作られたマレットを使用する。
②スネア・ドラムにおける左手のグリップの1種。親指と人差し指の間にスティックをかけ、人差し指、中指、薬指でコントロールする。トラディショナルというだけあって、以前はかなり広く普及していたが、最近はめっきり見かけなくなった。
ヴァイヴ(バイブ) Vibraphone(ヴィブラフォン)の通称。
パーカッション 打楽器
バスドラム 大太鼓(Bass Drum)の通称。尚、バスはBassのイタリア語読みであり、ドラムはDrumの英語読みであるため、両方を英語読みで揃えてベースドラムと読むのが望ましいと思われる。
バートン・グリップ burton grip(英)
ジャズ・ヴィブラフォン奏者ゲイリー・バートンが従来のトラディショナル・グリップを改良して考案した4本マレット時におけるグリップの1種。クロス・グリップの1種で、名前の通り片手に持った2本のマレットが交差する。トラディショナル・グリップとはマレットの重なり方が異なる。普通ラタンのようにしなる材質で作られたマレットを使用する。ジャズ奏者の中には、右手がバートン・グリップ、左手がトラディショナルグリップというスタイルの奏者が多く存在する。
バロック・ティンパニ Barock Timpani
バロック時代に普及していた、現在のティンパニよりやや小型のティンパニのことである。最近の古楽ブームにより復興された。主にバロック、古典派、初期ロマン派までの音楽で使用される。尚、現在使用されている楽器は例外なく復元楽器である。
モダン・ティンパニが時にプラスティック・ヘッドを使用するのに対し、バロック・ティンパニは必ずといっていいほど本皮を使用する。ペダル機構は存在せず、手でチューニング・ボルトを締めていく。そのため素早い音変えは困難であるため、十分な間を必要とする。撥はほとんどの場合ウッド・マレットを使用する。モダン・ティンパニのウッドマレットに比べ、先が平たく、軽いものを使うのが一般的である。
“釜”が小型であるためか音程が不安定で、気を抜くとすぐにピッチが変わる。オペラのように長時間休みのときも全く気を抜くことはできない。主なメーカー:アダムス、レフィーマ・・・他
ピアノ piano、pianoforte、Klavier。省略表記:Pn., Pf. 等
いわゆる「ピアノ」。一般的に弦楽器として考えられることが多いが、楽器分類学上では「打弦楽器」というれっきとした打楽器の一種である。事実、近現代音楽やジャズ、ポピュラーミュージックの分野では打楽器的なリズム楽器として扱われることが多い。
特に高度な技巧を必要としない場合、打楽器奏者が受け持つことも稀にあるが、一般的ではない。
フィールド・ドラム Field Drum。深胴の両面太鼓。響き線をつけて演奏する。深胴のスネア・ドラムとも考えられる。
ヴィブラフォン
ビブラフォン アダムス / ADAMS AD-VCWV31 ソリスト・ビブラフォン Vibraphone、ヴァイブ。省略表記:Vib.,Vibes. 等。
鉄琴の一種。綿巻きまたは毛糸巻きの撥(マレット)を2~4本持ち演奏する。マレットの材質、奏法などにより、鋭い音、優しい音、明るい音、暗い音など、非常に豊かな表現が可能で、ペダル操作により音の長さを調節することができる。
材質はアルミニウム合金で、一般的な音域はF33~F69までの3オクターブ。音板の下に取り付けられたモーター(フィン)を回す事でヴィブラートをかけることが可能で、ほとんどのモデルでヴィブラートの幅を調節する機構がついている。ジャズ用モデルではモーターが付いていない事もあるが、これはジャズヴァイブ奏者の中にあまりヴィブラートを好まない者がいるためである。
また、最近では音域が3オクターヴ半~4オクターヴに拡張されたもの、折りたたみ式で持ち運びが簡単なもの、エレクトリック・ヴァイブと呼ばれる電子楽器なども登場している他、奏法もコントラバスの弓で音板を弾く「ボーイング奏法」、撥で音板を押さえて音を止める「ダンパリング奏法」、叩いた撥を音板から放さずにそのまま押さえ込む「ミュート奏法(デッド・ストローク)」など、様々なものが開発されている。
主なメーカー:YAMAHA、アダムス、マッサー、ベルジュロー、・・・他
主なマレットメーカー:セバスチャン、アンコール、ヴィックファース、プレイウッド・・・他多数
ベースドラム 大太鼓(Bass Drum)
パスッ(ぱすっ) 俗に、シンバルを叩くときに空気をはさんでしまった時の音を表すときに使う。
(類似語)ボフッ
ベーデー 主にアマチュアの吹奏楽団で使用される、大太鼓の俗称。大太鼓の英語略記である「B.D.」をなぜかドイツ語読みしたものと思われる。
ボフッ(ぼふっ) 俗に、シンバルを叩くときに空気をはさんでしまった時の音を表すときに使う。
(類似語)パスッ
マッサー・グリップ musser grip(英)
インディペンデント・グリップの1種で、片手に持った2本のマレットが接触あるいは交差することはない。
マラカス maracas(英仏伊独西)、
もともとは椰子の実を乾燥させ、中に種子を入れたものだが、現在は木製、プラスチック、合成樹脂のものが主流である。一般的に2本1組で、右に少し音の高いもの、左に低いものを持つ。ただし、プラスティックや合成樹脂のものは左右均等であるため、このような区別はなくなる。
振って音を出すだけの容易な楽器というイメージを持たれることが多いが、ラテン・パーカッションの世界では、「マラカス3年ギロ8年」と言われるほど難易度の高い楽器である。それは、1つにはまとまった良い音を出すのが難しいということもあるが、アンサンブル全体での「核」となることが多く、熟練した奏者でないと務まらないという意味もある。
一方、クラシック音楽で使われる場合、大きく分けて次の2つの用法が見られる。
1、「ラテン風」を意識した曲で、「ラテン楽器」として使われる。
2、純粋にその音色自体を求めて使われる。
前者は、ガーシュインの「キューバ序曲」バーンスタインの「ウェストサイドストーリー」のような場合で、普段ラテンスタイルで演奏しないクラシックの打楽器奏者にはやや難易度が高いものとなる。後者は池辺晋一郎の「悲しみの森」
をはじめ、多くの現代音楽、打楽器音楽に使用される。この場合の奏法については、以前ブログにて解説したのでそちらを参照してください。主なメーカー:LP、パール、等
マリンバ
Marimba。省略表記:Marb., Mar., Mrmb. 等。
木琴の一種。同じ木琴の仲間である「シロフォン(ザイロフォン)」とは、起源が全く異なる。また、高音部を鳴らすのに特化した「シロリンバ」はマリンバと材質が異なる。(ただし、諸説ある。いずれにしても日本ではほとんど区別されることはない)
元はアフリカの民族楽器で、それが黒人奴隷と一緒にアメリカ大陸に渡り、ディーガン社によって改良されて現在の姿になった。ちなみに音板1枚と共鳴管1本の一組で「リンバ」と呼ばれ、それが複数並んでいるので、アフリカの言葉で複数を意味する接頭語「マ」をつけて「マリンバ」となる。通常、毛糸巻きの撥(マレット)を2~4本持ち演奏する。マレットの材質、奏法などにより、優しい音、暖かい音、明るい音、暗い音など、非常に豊かな表現が可能である。音板の材質はローズウッドで、最も一般的な音域はC28~C76までの4オクターブだが、最近では下に1オクターヴ、上に1/2オクターヴ拡張された5オクターブ半のものが主流となってきている。また、低音部だけを取り出したバス・マリンバも普及し始め、アンサンブルには欠かせなくなってきた。マリンバ・オーケストラも音大を中心として各地に存在し、その数は増加傾向にある。奏法も多彩で、6本マレットやワンハンドロール、ボーイング、マンドリン・ロールは特に珍しいものでは無くなっている。主なメーカー:YAMAHA、コオロギ、アダムス、マッサー・・・他
主なマレット・メーカー:コオロギ、サトー、セバスチャン、アンコール・・・他多数
マレット Mallet(s)、Schlagstock、baguette(s)、bacchetta(bacchette)。なお、叩く対象、種類によって語が変化する場合があるので要注意。英語の”Mallet”は槌を意味する。
一般的に、楽器を叩く時に使用する撥の中で、特に先端の径が柄の径よりも大きいものを指す。また、芯がフェルトや毛糸で覆われているもの、むき出しのもの、一つの木から削りだされ、芯と柄が完全に一体となっているものなど、多くの種類がある。
主にティンパニ、大太鼓、マリンバ、ヴィブラフォン、シロフォン、グロッケンシュピール、サスペンデッド・シンバル等に使用する。楽曲の指定によっては小太鼓やウッド・ブロックに使用することもある。
柄や芯、または芯を覆う物質には様々なものが使用されるが、以下にその例を挙げておく。
柄:木材(籐、バーチ、かえで)、竹、プラスティック、金属(アルミ)等
芯:木材、コルク、ゴム(硬質/軟質)、金属(アルミ、ブラス、カッパー)等
芯を覆う物質:フェルト(硬質/軟質)、毛糸、絹糸、フランネル、皮 等
一般にティンパニなど膜質楽器には柄の太いもの、音板打楽器(キーボードパーカッション)には柄の細いものを使用することが多いが、絶対的なものではない。
ムッサー・グリップ マッサー・グリップ
モーター ヴィブラフォン付属のヴィブラートをかけるための電動式モーター。
ヨウドラ 銅鑼、ゴングのこと。おそらく洋銅鑼と書くのだろうか。以前仕事で行ったマンドリンオーケストラで使われていた言葉。
*マンドリンオーケストラではマンドリン属の低音楽器である「マンドラ」の略語として「ドラ」が使われているので、これと区別しているものと思われる。
ラチェット 英語:ratchet、独語:Ratsche、仏語:crécelle、伊語:raganella。楽器を持つ、またはスタンドなどに固定してハンドルを回すタイプ(左)と、柄を持って楽器自体を振り回すタイプ(右)がある。
ルーディメンツ ルーディメンツ事典参照

a2 打楽器の場合、主にシンバルにおいて、サスペンデッドシンバルではなく、2枚1組の合わせシンバルを使用することを意味する。元の意味は「2人で」「2つの」など。
Aeolophon (独)ウィンド・マシーン
afrikanische Schlitztrommel (独)ログドラム
Afuche (独)カバサ
agogo bells (英)アゴゴ・ベル、アゴーゴー・ベル
Almglocken (独)音高が定まったカウベル。スイスカウベル。
Ambose (独)金床(かなとこ)。アンビル。
antique cymbals (英)アンティーク・シンバル。アンティック・シンバル。
anvil (英)金床(かなとこ)。アンビル。鉄パイプ等で代用することが多い。
bacchetta (伊)スティック、マレット。複数形はbacchette
baguette (仏)スティック、マレット。複数形はbaguettes
baguettes de tambour (仏)小太鼓のスティック。普通短縮されてはbaguettes de tamb.と表記される。
baguettes de timbales (仏)ティンパニのマレット。普通短縮されてbaguettes de timb.と表記される。
baguettes ordinaires (仏)通常使う撥に戻すときに使われる指示語。普通短縮されて形はbaguettes ord.と表記される。
balai metallique (仏)ワイヤー・ブラシ。
barock timpani (英)バロック・ティンパニ
baskische Trommel (独)タンバリン
basque Trommel (独)タンバリン
Bass Drum (英)大太鼓
batteria (伊)打楽器
batterie (仏)打楽器
Becken (独)シンバル(複)
bell tree (英)ベル・ツリー。ただし、ウィンドチャイムを指すときもある。
bloc chinoios (仏)木魚
bois (仏)木。
bongo (英)ボンゴ
brake drum (英)ブレーキ・ドラム。自動車の部品。稀に現代曲で使われる。通常、金槌や金属製のマレット等で叩く。
burton grip (英)バートン・グリップ
cabaca (西)カバサ
cabasa (英)カバサ
cabaza (伊)カバサ
caisse (仏)太鼓
caisse claire (仏)スネアドラム、小太鼓
caisse roulante (仏)テナードラム、小太鼓、中太鼓
caisse sourde (仏)トムトム、タムタム
caixa (西)小太鼓、カイシャ
cajon (英西)カホン
campanelle (伊)鐘、チャイムチューブラーベル
campanelle de vacca (伊)カウベル
campanelli (伊)鉄琴、グロッケンシュピール
campanette (伊)鉄琴、グロッケンシュピール
campani (伊)鐘、チャイムチューブラーベル
campanilla (西)ハンドベル
cannon (英)大砲
cassa (伊)太鼓
cassa di legno (伊)ウッドブロック
cassa grande (伊)大太鼓、ベースドラム、バスドラム
cassa rullante (伊)ミリタリードラム、テナードラム
cassettina (伊)カスタネット
Castagnetten (独)カスタネット
castagnettes (仏)カスタネット
castanetas (西)カスタネット
castanets (英)カスタネット
celesta (英)チェレスタ
cercle (仏)フープ、リム
chains (英)鎖
charleston (仏)ハイ・ハット
Cherleston Becken Maschine (独)ハイ・ハット
chimes (英)チャイムチューブラーベル
chinese blocs (仏)木魚
chinese blocks (英)木魚
chinese cymbal (英)チャイニーズ・シンバル、チャイナ・シンバル
chinese temple blocks (英)木魚
chinese wood blocks (英)木魚
chinesische Becken (独)チャイニーズ・シンバル、チャイナ・シンバル
chinesische Blocke (独)木魚
choke (英)主にシンバルで、素早く音を切る事、またその奏法。
church bell (英)チャイム
Cinellen (独)シンバル
cinelli (伊)シンバル
clapper (英)スラップスティック、鞭
clash cymbals (英)合わせシンバル
claves (西)クラベス
cloche de vache (仏)カウベル
cloches (仏)チューブラーベル
clochette (仏)小さな鐘、ベル
clochettes (仏)オーケストラベル、グロッケンシュピール、鉄琴
clochettes a mains (仏)ハンドベル
col ferro (伊)金属で
col legno (伊)木で
col pollice (伊)親指で
col pugno (伊)こぶしで
colla nocce (伊)げんこつで
colle mazzette (伊)柔らかい撥で
colle unghie (伊)つめで
con cordes (伊)響き線をつけて
conga (英)コンガ
Conga Trommel (独)コンガ
con le dita (伊)指で
con le mani (伊)手で
con le spazzole (伊)ワイヤー・ブラシで
coperti (伊)ミュートをかけて/ミュートをおいて
coperto (伊)ミュートをかけて/ミュートをおいて
cordes (仏)小太鼓の響き線。スナッピー
cowbell (英)カウベル
crash cymbals (英)クラッシュ・シンバル
crecelle (仏)ラチェット
cross grip (英)クロス・グリップ
crotales (antique) (仏)クロテイル。アンティーク・シンバル。
cuica (西)クイカ
cyclone whistle (英)サイレン・ホイッスル
cymbal (英)シンバル
cymbale (仏)シンバル
cymbales a 2 (仏)合わせシンバル
cymbales antique (仏)アンティーク・シンバル。クロテイル。
cymbale chinoise (仏)チャイニーズ・シンバル
cymbale cloutee (仏)シズル・シンバル
cymbale libre (仏)吊るしシンバル。サスペンデッド・シンバル
cymbale suspendue (仏)吊るしシンバル。サスペンデッド・シンバル
czimbalon (英)ツィンバロン
de bois (仏)木製の
d’eponge (仏)スポンジの
derabucca ダラブッカ。アラビアの楽器。
deutlich (独)はっきりとした
deux (仏)2つの。Cymbale a deux で合わせシンバルのこと。
di ferro (伊)フェルトの
di legno (伊)木製の
douce (仏)やわらかい。マレットの固さの指定に使われる。
droite (仏)左
drum (英)太鼓。ドラム・セット。
drum set (英)ドラム・セット。
due piatti (伊)2つのシンバル。合わせシンバル
dumpf (独)消音する。ミュートする。
elephant bells (英)エレファント・ベル。
象の鐘。象におけるカウベルのようなもの。
eponge (仏)スポンジ
etouffe (仏)消音する。ミュートをかける。
field drum (英)フィールド・ドラム。深胴の両面太鼓。響き線をつけて演奏する。深胴のスネア・ドラムとも考えられる。
finger cymbals (英)フィンガー・シンバル。小型のシンバルのような金属製の楽器。シンバルのように皿の内側を打ち合わせるのではなく、吊るすような状態で2枚を上下に重ねるように打つ。また、一枚を撥で叩くこともある。
flexatone (英)フレクサトーン、フレックサトーン。薄い金属の両面によくしなる撥が装着されている楽器。楽器自体を振るとその撥が金属板を叩く仕組みになっており、金属板のしならせ具合により音程が変化する。音程が変化する原理としては、横山ホットブラザーズの「お~ま~え~は~ア~ホ~か~」と同じである。
fouet (仏)スラップスティック、鞭。2枚の木の板を蝶番で接合し、これを打ち合わせることによって音を出す楽器。鞭の擬音楽器。
frame drum (英)フレーム・ドラム。
frappee (仏)叩く。
frappee avec (仏)~で叩く。
frei Becken (独)サスペンデッド・シンバル
ganza (ポルトガル)大型のシェイカーのようなラテン楽器。一般的なシェイカーよりも音が大きく荒い。
gauche (仏)左
gedämpft (独)あらかじめ布などをおいて消音する。また、小太鼓においては響き線なし、という意味でも使われる。
gedampt (独)ミュート、消音。
genou (仏)ひざ
gerieben (独)こする
geschlagen (独)打つ
glass harmonica (英)グラスハーモニカ
glass chime (英)グラス・ウィンドチャイム。ガラス製のウィンドチャイム。一般的なウィンドチャイムよりも澄んだ響きがする。
glass wind chime (英)グラス・ウィンドチャイム。ガラス製のウィンドチャイム。一般的なウィンドチャイムよりも澄んだ響きがする。
Glocken (独)鐘。鉄琴(オーケストラ・ベル)を意味するGlockenspielとは別の楽器。ただし、ドイツ語圏以外の作曲家は稀にGlockenを鉄琴という意味で使う場合があるので注意が必要。
Glocken. (独)Glockenspielの省略表記。上記の通り、チャイムと混同しやすいので注意が必要。
Glockenspiel (独)鉄琴、オーケストラベル。省略表記がGlocken.となり、鐘を意味する単語と混同しやすいので注意が必要。
glockenspiel à clavier (仏)キーボード・グロッケン。鍵盤付きの鉄琴。チェレスタとは別の楽器。ラヴェルの楽曲に使用例がある。
gong (英)ゴング。東南アジアの銅鑼。
gourd (英)ギロ。guiroと表記する方が一般的。
gran cassa (伊)大太鼓
“Gran cassa e Piatti”と表記されていたら「大太鼓とシンバル」という意味である。一つの譜表及びパートにまとめて記すときに使われる。
grelots (仏)鈴。スレイベル。sleighbells
grelot de vache (仏)カウベル。cowbell
griff (独)柄。
grosse caisse (仏)大太鼓
Grosse Trommel (独)大太鼓
guiro (英)ギロ。gourdとも表記する。
independent grip (英)インディペンデント・グリップ
kettledrum (英)ティンパニ
Klavier (独)ピアノ
Kleine Trommel (独)小太鼓、スネアドラム
legno (伊)レーニョ、木。これ一語でウッドブロックを表すこともある。
mallet (英)マレット。複数形はMallets
maracas (英)マラカス
marimba (英)マリンバ
mark chime (英)稀にウィンドチャイムをこのように指定されることがある。
mark tree (英)ウィンドチャイム、マークツリー。
musser grip (英)マッサー・グリップ、ムッサー・グリップ。
ord. ordinarioの略。
ordinario (伊)「通常の状態で」の意味。”baguettes ord.”なら「撥を元に戻す(通常の撥で)」、”position ord.”なら「叩く位置を戻す(通常の位置で)」
Pauke (独)ティンパニ Paukeは単数形で、普通Paukenと複数形で使う。
pauken (独)ティンパニを叩く
Paukenfell (独)ティンパニの皮
Paukenschlag (独)ティンパニの音
Paukenschlegel (独)ティンパニの撥(マレット)
Paukenschläger (独)ティンパニ奏者
Pauker (独)ティンパニ奏者
Paukist (独)ティンパニ奏者
percusion (西)打楽器
percussion (英)(仏)打楽器
percussione (伊)打楽器
piano (英、仏)ピアノ
pianoforte (伊)ピアノ
piatti (伊)シンバル、合わせシンバル
piatti e cassa (伊)シンバル大太鼓。”cassa e piatti”とも表記される。通常上段がシンバル、下段が太鼓である。
raganella (伊)ラチェット
ratchet (英)ラチェット
Ratsche (独)ラチェット
Rototom (英)
ロート・トム。ティンパニの練習用に開発された胴のないタムタム。太鼓を回転されることでヘッドにかかる張力を変えることができ、素早く音程を変えることができる。独特の音がするため、打楽器アンサンブルの楽曲などに極稀に使われることがあるが、通常のタムタムで代用されることが多い。
Schlag (独)打つ音、叩く音
schlagen (独)打ち鳴らす
Schlaginstrumente (独)打楽器
Schlagstock (独)ドラム・スティック、マレット
Schlagzeug (独)(オーケストラの)打楽器、(ジャズバンドの)ドラムセット
Schlagzeuger (独)打楽器奏者、ドラマー
Schllentrommel (独)タンバリン
Schllentamburin (独)タンバリン
slapstick スラップスティック スタジオ49 RP-2(英)むち、Whip、スラップスティック。2枚の細長い板を蝶番で接続し、その2枚を打ち合わせる楽器。むちで床を叩く音の擬音楽器。
stevens grip (英)スティーブンス・グリップ
string drum (英)ストリング・ドラム。
片面太鼓の皮の中央から細く長いバネを装着した楽器。皮を下に向けて、楽器を振ると風の音がする。
tambour de basque (仏)タンバリン
tambourine (英)タンバリン
Tamborin (独)タンバリン
tamborino (伊)タンバリン
tamburo (伊)太鼓、ドラム
tamburo basco (伊)タンバリン
tenor drum (英)テナードラム。響き線をつけない両面太鼓。スネアドラムよりも深胴である。また、Tom-tomよりもスネアに近い。そのため、胴の深いスネアに響き線をつけないことで代用することが多い。
*マーチング用は響き線を装着する。
timbales (仏)ティンパニ
timpani (伊)ティンパニ。尚、単数形はTimpano
traditional grip (英)トラディショナル・グリップ
Trommel (独)太鼓、ドラム
Trommelei (独)しきりに太鼓を叩くこと
Trommelfell (独)太鼓の皮
trommeln (独)太鼓を叩く、奏する
Trommelschlag (独)太鼓を叩くこと
Trommelschläger (独)太鼓奏者、ドラム奏者
Trommelschlegel (独)太鼓の撥、ドラムスティック
Trommelsprache (独)太鼓の音による伝達手段
Trommelstock (独)太鼓の撥、ドラムスティック
Trommelwirbel (独)ドラムの連打、ロール
Trommler (独)太鼓奏者、ドラム奏者
Tom-tom (英)タムタム。ドラを意味するTam-tamとは別の楽器。
vibraphone (英)ヴィブラフォン
whip スラップスティック スタジオ49 RP-2(英)むち、ウィップ、slapstick。2枚の細長い板を蝶番で接続し、その2枚を打ち合わせる楽器。むちで床を叩く音の擬音楽器。
wind chime (英)ウィンドチャイム、Mark treeとも。