4つのインヴェンション Quatre Inventions pour percussion et piano(ミハエル・カルス)

1,3楽章が無伴奏、2,4楽章がピアノ伴奏有りという少々変わった楽曲編成の打楽器独奏作品。
ジョリヴェのコンチェルト同様パリ音楽院の試験課題として作曲されたのだろうか。
楽章ごとに、Vibraphone(+小物)、Xylophone+Marimba、SDをフィーチャーしたマルチ、Timpaniと、パリ音臭がプンプンである(笑)

作曲者 Michel Cals

出版 Leduc (1974年)

演奏形態
打楽器独奏(1,3は無伴奏、2,4はピアノ伴奏付き)

使用打楽器:楽章ごとに大きく異なる。
1.無伴奏:Vib., Claves, T.B.×6, Tom×4, Bongo, Sizzle Cym., Sus.Cym., Guiro, Maraca, Tam-tam, Tri.×2
2.伴奏付き:Xylo., Marb.
3.無伴奏:Sus.Cym.×3, W.B., C.B.×2, Bongo, S.D., Tom×3, B.D.with pedal, T.B.×5
4.伴奏付き:Timp.×5

1と3の楽器は配置を工夫すれば共有可能。

演奏所要時間 約15分。

録音
・大野和士指揮 ザブレク・フィルハーモニー管弦楽団 打楽器独奏:イーゴリ・レシニク
曲目概要 *例によって若いころに書いたものです。鵜呑みにしないようお願いします。

コンクールの課題曲に指定されるほか、演奏会でも稀に取り上げられる。

全4楽章から成っており、以下は楽章ごとに解説をする。

1.Accessoires et Vibraphone ヴィブラフォンと小物を使用。クラベスで木魚を叩く、マラカスを振りながらギロを奏するなど、器用なことをしなければいけない。ヴィブラフォンは4本撥。それほど難易度は高くない。

2.Xylo – Marimba ピアノ伴奏を伴ったシロフォンとマリンバの楽章。マリンバは5オクターブが必要となる(最低音Cis)。ピアノとの掛け合いはかなり難易度が高い。

3.Caisse Claire et Batterie 小太鼓と打楽器群の楽章。この楽章単独で演奏されることも稀にある。中間部に小太鼓ソロの部分があり、奏者のテクニックと音色感の見せ所となる。音大の1,2年生が試験で使うこともあるくらいなので、それほど難易度は高くない。

4.Timbales ピアノ伴奏を伴ったティンパニの楽章。5台全てペダル・ティンパニである必要があり、5台目はピッコロ・ティンパニが望ましいと思われる。足さばき、手さばき、ピアノとのアンサンブルなど、どこをとっても難易度が高く、やりがいのある1曲である。

尚、この曲はJacques DELECLUSE氏に献呈されている。
(最終更新日:2010/7/29)

投稿者: 泉 純太郎

フリーの打楽器奏者としてオーケストラや吹奏楽を中心に活動しており、現在までに日本センチュリー交響楽団、Osaka Shion Wind Orchestra(旧称:大阪市音楽団)、関西フィルハーモニー管弦楽団、京都市交響楽団、京都フィルハーモニー室内合奏団、ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、モーツァルト室内管弦楽団、エウフォニカ管弦楽団、日本ウィンド・アンサンブル『桃太郎バンド』、などのオーケストラ、吹奏楽団の演奏会に客演奏者として出演している。 アレクサンダー・テクニーク教師になるべくBodyChanceにて勉強中!

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