上腕二頭筋とストローク②

以前書いた「上腕二頭筋とストローク」という記事で、全くストロークに触れずに終わってしまったので、今日は続きをつらつらと書こうと思います。

前回使った画像を使い、ちょっと復習&補足説明。
上腕二頭筋とは、肩甲骨の「2ヶ所」から始まり(だから二“頭”筋といいます)、二の腕に沿って進み、肘の少し先にくっついています。

2つの関節にまたがっているため、「二関節筋」とか「多関節筋」とか言います。
この筋肉の場合、いわゆる「肩関節」と「肘関節」の2つの関節を通っています。
ちなみに「上腕二頭筋」の拮抗筋(反対の作用をする筋肉)である「上腕“三”頭筋」も同じように肩と肘を通る多関節筋です。

上腕二頭筋は肘を曲げたり腕全体を引き上げたりする動きに関与します。
上腕三頭筋は肘を伸ばしたり挙げた腕を下ろす動きに関与します。

つまり、
“肘を曲げ伸ばしする動きは大なり小なり必ず肩関節に影響します”

このため、肘を中心としたストロークでも肩甲骨や鎖骨も少なからず動いているんですね。

さて、復習はここまでにして本題に戻ります。
ストロークの動きの中で、この「上腕二頭筋」はどのような役割を持っているのでしょうか。 “上腕二頭筋とストローク②” の続きを読む

上腕二頭筋とストローク

以前、Twitterでこんなつぶやきをしました。

弱奏の細かいパッセージが苦手なのは、弱奏に移る時に左手が上がってしまうのが原因だと思っていた。 左が上がる原因を探るため、鏡を使ってじっくり観察したら、右肩が僅かに下がるのが見えた。 左が上がっていたのではなく、右が下がっていたのだ。 思い込んでいた原因と、実際の原因が違っていた。

今日は、これについてもう少し掘り下げていこうと思います。 “上腕二頭筋とストローク” の続きを読む

Body Thinking コーチ資格修了書を受け取りました!

みなさま、お久しぶりです。
更新が滞ってしまい申し訳ありません!

先日、BodyChance大阪にて修了式があり、無事、Body Thinking コーチ資格修了書を賜ってきました!
ざっくり言うと、より効率的な身体の使い方や、実際の身体の構造(動きに関する部分)について教えてもいいという資格です。

ワークショップはもとより、個人/グループレッスンもやっていきたいと思いますので、興味のある方はお声がけください!

自分の動きへの気付き

連投です。前記事にて紹介したDVDで自分の演奏を見ていて気づいたことがありますので、それについて書きたいと思います。

Timpaniで長いロールをする時です。
それもおそらく強めに演奏する時かな?
肘を外に開いて、また戻す(専門的に言うと、上腕を内旋しつつ外転)という動きをしていました。
この動きは今まで一度も意識したことがなかったので、少々驚きました。

では、この動きは何なのか。
通常の奏法からロールに有利な奏法に移行するときに起きているので、おそらく、無意識に調整をしているのだと思われますが、実際のところわかりません。

この動きをやめるとどうなるのか、他の楽器ではどうしているのか、短いロールでやってみたらどうなるのか、などなど、これからの探求ポイントになりそうです!

座奏で演奏する時、からだってどれくらい動きますか?

ドラムに代表されるように、座って演奏する楽器ってたくさんありますよね?
オーケストラではティンパニやスネアは座奏が一般的ですし、状況や演奏スタイルに応じて多くの楽器が座奏で演奏されます。

さて、座奏で演奏するとき、「脚」に意識はいっていますか?
座っているとき、脚は上半身のバランスを取るという重要な役割を果たしていますし、お尻と座面の間は座ったままでも少し動かせますよね?
また、ドラム椅子やティンパニ椅子は多くの場合座面が回転します。

このように、座っていて、一見脚が何もしていないかのように見えていても、決して下半身は固定されているわけではありません。
無理に動かす必要はありませんが、「動かすことができる状態にある」ということを知っているだけで演奏に良い影響があるかもしてませんよ!