*下記の文章は学生の頃に書いたものです。だいぶ上から目線で大口叩いていますが、ご容赦ください。
マルクス・ハウケはドイツの打楽器奏者および作曲家。このアルバムはかなり意欲的な選曲になっています。
まずは石井眞木 。数々の打楽器奏者が挑んできたこの曲をどう料理するかというのが注目すべき点なのですが、これがお見事。驚くほどよくまとまった好演です。
そしてハウケ氏の自作自演、ウォルフの大曲が続き、ケージ作品にいたります。ジョン・ケージといえば現代音楽の変態として名を馳せた天才ですが、ここでは小太鼓を巧みに使い、あらゆる奏法を駆使して真っ当な打楽器音楽に仕上げています(笑)ただ、ケージは言うまでもなく、偶然性の音楽を大成した人なので、どこまで楽譜に書かれているのかは不明です。
最後は打楽器独奏の傑作、ヤニス・クセナキスのプサッファで締めくくられます。これも非常にまとまった演奏。お勧めです。