Markus Hauke – SchlagArtig Percussion Solo

*下記の文章は学生の頃に書いたものです。だいぶ上から目線で大口叩いていますが、ご容赦ください。

マルクス・ハウケはドイツの打楽器奏者および作曲家。このアルバムはかなり意欲的な選曲になっています。
まずは石井眞木 。数々の打楽器奏者が挑んできたこの曲をどう料理するかというのが注目すべき点なのですが、これがお見事。驚くほどよくまとまった好演です。
そしてハウケ氏の自作自演、ウォルフの大曲が続き、ケージ作品にいたります。ジョン・ケージといえば現代音楽の変態として名を馳せた天才ですが、ここでは小太鼓を巧みに使い、あらゆる奏法を駆使して真っ当な打楽器音楽に仕上げています(笑)ただ、ケージは言うまでもなく、偶然性の音楽を大成した人なので、どこまで楽譜に書かれているのかは不明です。
最後は打楽器独奏の傑作、ヤニス・クセナキスのプサッファで締めくくられます。これも非常にまとまった演奏。お勧めです。

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木と皮の鼓動-現代パーカッション作品集

日本を代表する打楽器奏者、元読売交響楽団首席ティンパニ奏者の菅原淳氏のソロ・アルバム。現代日本を代表する6人の作曲家から献呈された7作品が収録されています。中でも「樹霊」「サーティーン・ドラムス」は世界中で演奏される打楽器&マリンバ・ソロのスタンダード・レパートリー。7曲すべて出版されていて頻繁に演奏されています。お勧めの1枚。

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4’33″(アマディンダ・パーカッション・グループ)

打楽器アンサンブルの古典的作品が収録されているCDです。もっとも、タイトルトラックにもなっている某曲はネタとしか思えませんが(笑)
演奏は世界的打楽器アンサンブルのアマディンダ・パーカッション・グループ。ジョン・ケージの打楽器作品全集を完成させた強者たちです。
そして注目は協演のピアニスト、ゾルターン・コチシュ。指揮者としても活躍する名手で、近現代音楽に造詣の深い演奏家です。

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ミヨー:マリンバ協奏曲(ジブコヴィチ)

 D.Milhaud : Concerto pour Marimba et Vibraphone et Orchestre

あのミヨーのマリンバ協奏曲を、あのジブコヴィチが演奏したと言う非常に興味深い録音。ジブコヴィチ氏は最近ほとんど自作曲しか演奏しなくなったように感じるので、これはある意味貴重かもしれないですね。

流石に演奏も素晴らしく、録音環境もいいのではないでしょうか。同じミヨーの打楽器協奏曲が入っていたら完璧なのですが・・・(笑)

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マリンバ協奏曲集(カタジーナ・ミチカ

Katarzyna Mycka – Marimba Concerto

世界的マリンバ奏者、カタジーナ・ミチカ(カテジナ・ミツカなどいくつか表記がある)のマリンバ協奏曲集。
コッペル、コペツキ、ケペル、安倍圭子の名曲ばかり4作品が収められています。
ケペルと安倍の2作品はフランツ・バッハとの2重協奏曲になっています。

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