アンビル Anvil

アンビル(アンヴィル)

日本語に訳すと「鉄床(かなとこ)」となる。鍛冶屋が金属を鍛える際、土台にする金属の板のこと。鉄敷(かなしき)とも言う。

「キン!」という余韻の短い澄んだ金属音が鳴る。(「伝説の剣を鍛えるときに鳴ってる音」と言うと意外と伝わる(笑)
演奏用に作られたもの(Musical Anvil)も存在するが、鉄パイプやレールなどで代用されることもある。

一般に、Glockenspiel用の真鍮マレットや金槌で叩く。相当大きな金属音が鳴るので、奏者本人、及び近くの奏者は注意。必要なら耳栓などで対策をすること。

尚、完全に余談だが、耳小骨の一つである砧骨(きぬたこつ)のことを英語でAnvilという。

Anvilが使われる主な楽曲

・ヨーゼフ・シュトラウス 鍛冶屋のポルカ
・ホルスト 吹奏楽のための第2組曲
・ワーグナー 楽劇「ジークフリート」
・ヨハン・デ・メイ 指輪物語

(最終更新日:2018/10/9)

ブレーキ・ドラム Brake Drum

Brake Drum

自動車の部品。どうやらブレーキに関係するものらしい(笑)
現代音楽作品や打楽器作品において、しばしば用いられる。
音は「カン!」といういわゆる金属音で、余韻は短い。超ごついアンビルのような感じ。

そもそも楽器ではないので、「鳴る」ようには作られていない。
大きな音を出そうとして力任せになると、マレットやハンマーを破損してしまうので注意が必要。
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テナー・ドラム Tenor Drum / Caisse Roulante / Tenortrommel

Tenor Drum / Caisse Roulante / Tenortrommel

膜質打楽器(いわゆる太鼓)の一種。一般的には、響線を付けない胴長の太鼓を指す。Snare Drumよりも胴長で、Bass Drumよりも小振り。サイズはTom-tomに近いが余韻はそれよりも短い。響線を付けるField Drumとよく間違われる(作曲家が間違っている場合もあるらしい)ので注意。 “テナー・ドラム Tenor Drum / Caisse Roulante / Tenortrommel” の続きを読む