第7回 打楽器奏者のためのアレクサンダー・テクニーク研究会 〜Timpani-音を変える際に視線がゲージに集中してしまう-編 前半〜

IMG_1672-300x225今回は2月に行った「第7回 打楽器奏者のためのアレクサンダー・テクニーク研究会」の内容をまとめたいと思います。
例によってアドヴァイスはAT教師の山口氏です!

この日のテーマはズバリ「ティンパニ」!
・音を変える際に視線がゲージに集中してしまう
・不本意にリム・ショットをしてしまう
・4台をフルに使った際、楽器間の移動がうまくいかない。
といった問題に取り組みました!
また、この他に「立奏時の楽器の配置」も話題に登りました。

今回はこの中から「音を変える際に視線がゲージに集中してしまう」ことについて詳しく書いていこうと思います。

さて、オーケストラや吹奏楽でティンパニ奏者がやっていることってたくさんありますよね?
楽器を叩く、バチを持ち替える、ペダルを操作して音を変える、楽譜を見る、譜めくりをする、指揮者を見る、他の奏者を見る…etc
この中で「叩く」と「音変え」を同時にする時、私は意に反してゲージを凝視する癖がありました。
ところが、演奏中に目は指揮者や楽譜を見ることに使いたいですよね。
そこでいろいろと解決法を探っていくことにします。

まず山口氏が着目したのは「目」ではなく、「脚(足)」でした。
目が固まるのにそれを止めることができないということは、原因は他にあるという判断です。
※以下、バランスアクション方式の楽器(Perl、YAMAHA、ラディックなど)だという前提で話を進めます。

・ペダルと足との関係
私は今まで、ペダルの方向に合わせて足を置いていました。

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ペダルの向きと足の向きが一緒

ですが、つま先は少し外に開いていた方が脚(足首から上)は動かしやすいのです。

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ペダルの向きと合っている必要はない

こうすることで、膝の向きと足の向きが一致し、股関節が自由になり、上体をより自由に使えるようになります。

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ペダルに合わせて足を置いた場合
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ペダルの向きと関係なく、つま先を少し外に開いた場合

全体像を見比べてみましょう。

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Before
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After 脚に注目!

見た目にも安定具合がまったく違いますね。

ただ、私の場合、確かに上体は自由になったのですが、肝心の「目」の使い方はそれほど変わりませんでした。
そこで、次のアイデアに移ったのですが、長くなってきたので次回にしたいと思います。

投稿者: 泉 純太郎

演奏依頼、レッスン依頼受付中! 個人レッスン、グループレッスン、吹奏楽指導etc 「身体の構造」に基づいた「身体の使い方」も教えます! フリーの打楽器奏者としてオーケストラや吹奏楽を中心に活動しており、現在までに日本センチュリー交響楽団、Osaka Shion Wind Orchestra(旧称:大阪市音楽団)、関西フィルハーモニー管弦楽団、京都市交響楽団、京都フィルハーモニー室内合奏団、ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、モーツァルト室内管弦楽団、エウフォニカ管弦楽団、日本ウィンド・アンサンブル『桃太郎バンド』、などのオーケストラ、吹奏楽団の演奏会に客演奏者として出演している。 アレクサンダー・テクニーク教師になるべくBodyChanceにて勉強中!

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