反対側の楽器のほうがいい音がなる?

ティンパニは2台以上の楽器を使い演奏しますが、右手で右側(左手で左側)の楽器を叩く時よりも、右手で左側(左手で右側)の楽器を叩いた方が演奏しやすい、いい音が出るってことはないですか?
この現象について少し考えてみました。

まず、腕がどこから始まるのか、ということなのですが、皆様わかりますか?

腕の始まり!それはズバリ「鎖骨の付け根」です(右図)

鎖骨に触れて、身体の中心の方に移動していくと、喉の下あたりに少し膨らんだ部分があることに気付くと思います。その膨らんだ部分のほんの少し下側で身体の軸と接しています。
そこが腕の始まるポイントです。

今度は、左手で右の鎖骨に触れた状態で、「右手で右側」の楽器を叩く動作、「右手で左側」の楽器を叩く動作をそれぞれやってみてください。
「右手で右側」の時は鎖骨はあまり動きませんが、「右手で左側」の時ははっきり動くのがわかると思います。

指先から鎖骨の付け根までが腕の長さ!

このように、腕と反対側の楽器を演奏する時は、自然に「本来の腕の長さ」が使えるわけですね。
腕と同じ側の楽器を演奏する時はどうしても肩が腕の始まりであるかのような動き(人形やロボットのような動き)をイメージしてしまいがちです。
そうすると、腕本来の長さが使いにくくなってしまいます。

腕と同じ側の楽器を叩く時も、鎖骨から腕が始まっていることを意識するといいかもしれないですね!

(画像引用元はTeam Lab Body様です)

投稿者: 泉 純太郎

演奏依頼、レッスン依頼受付中! 個人レッスン、グループレッスン、吹奏楽指導etc 「身体の構造」に基づいた「身体の使い方」も教えます! フリーの打楽器奏者としてオーケストラや吹奏楽を中心に活動しており、現在までに日本センチュリー交響楽団、Osaka Shion Wind Orchestra(旧称:大阪市音楽団)、関西フィルハーモニー管弦楽団、京都市交響楽団、京都フィルハーモニー室内合奏団、ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、モーツァルト室内管弦楽団、エウフォニカ管弦楽団、日本ウィンド・アンサンブル『桃太郎バンド』、などのオーケストラ、吹奏楽団の演奏会に客演奏者として出演している。 アレクサンダー・テクニーク教師になるべくBodyChanceにて勉強中!

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