ティンパニは2台以上の楽器を使い演奏しますが、右手で右側(左手で左側)の楽器を叩く時よりも、右手で左側(左手で右側)の楽器を叩いた方が演奏しやすい、いい音が出るってことはないですか?
この現象について少し考えてみました。
まず、腕がどこから始まるのか、ということなのですが、皆様わかりますか?
鎖骨に触れて、身体の中心の方に移動していくと、喉の下あたりに少し膨らんだ部分があることに気付くと思います。その膨らんだ部分のほんの少し下側で身体の軸と接しています。
そこが腕の始まるポイントです。
今度は、左手で右の鎖骨に触れた状態で、「右手で右側」の楽器を叩く動作、「右手で左側」の楽器を叩く動作をそれぞれやってみてください。
「右手で右側」の時は鎖骨はあまり動きませんが、「右手で左側」の時ははっきり動くのがわかると思います。
このように、腕と反対側の楽器を演奏する時は、自然に「本来の腕の長さ」が使えるわけですね。
腕と同じ側の楽器を演奏する時はどうしても肩が腕の始まりであるかのような動き(人形やロボットのような動き)をイメージしてしまいがちです。
そうすると、腕本来の長さが使いにくくなってしまいます。
腕と同じ側の楽器を叩く時も、鎖骨から腕が始まっていることを意識するといいかもしれないですね!
(画像引用元はTeam Lab Body様です)