マリンバをソロ楽器とした音楽としては初期の名作。
「マリンバとヴィブラフォン」とありますが、下記の通り1人で両方ともを演奏します。
基本的に陽気な音楽で、マリンバ音楽にありがちな難解さはどこにもありません。
ミヨーの特徴である複調がふんだんに使われているため、演奏する際は注意が必要ですね。
実演の際、少なくとも現在一般的に使われているマリンバでは一部音を抜くなどの対処が必要となる箇所があります。(長身で腕の長い奏者だとできるのかもしれません)
尚、この曲は後年ピアノ協奏曲に編曲されているそうです。
Concerto pour Marimba (et Vibraphone) Op.278
作曲者 Darius Milhaud (ダリウス・ミヨー)
作曲年 1947年
委嘱者 ジャック・コナー(アメリカの打楽器奏者)
初演 1949年 ジャック・コナーの独奏、ウラディミル・ゴルシュマン指揮セントルイス交響楽団
演奏形態 独奏マリンバ(ビブラフォン)と管弦楽
使用打楽器 Marimba, Vibraphone
*1楽章はマリンバ、2楽章はヴィブラフォン、3楽章はその両方を演奏する。
*マリンバ、ヴィブラフォン共に4 Oct.の楽器が必要。(ヴィブラフォンの4オクターブはあまり一般的ではないので、オクターブ下げるなどの対処を必要とする。尚、Saitoなどが受注生産で作っている。)
演奏所要時間 約18分半。
録音 CDライブラリー収録
・ミヨー:フランス組曲/マリンバ協奏曲(ペーター・ザードロ/チェリビダッケ/ミュンヘン・フィル)
・エルンスト・タイス指揮 オーストリア室内交響楽団 マリンバ独奏:ネボジャ・ヨハン・ジヴコヴィチ
・大野和士指揮 ザブレク・フィルハーモニー管弦楽団 打楽器独奏:イーゴリ・レシニク
・PERCUSSION(Markus Leoson)
・Virtuoso Percussion Music(Rainer Kuisma)
・Roland Auzet(小編成オーケストラ版)
(最終更新日:2018/11/29)
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