メキシコの打楽器4重奏団、タンブーコ打楽器アンサンブルのCD。ノリノリな演奏が印象的。さすがラテン系。 一曲目の「アルタル・デ・ネオン」のみ管弦楽と打楽器との協奏的作品で、後は全て打楽器アンサンブルです。メキシコの作曲家の作品があるかと思えば、日本人の三木稔の名曲や、比較的演奏機会の多いフィトキンの「フック」まで幅広く収録されています。 曲の印象などは下記参照のこと。 このCD、現在は中古しか流通していないようです。デジタル配信も無し。手に入れるには中古をチェックしていくしかありませんね…
Rítmicas
演奏者
Tambuco Percussion Ensemble
Ricardo Gallardo (リーダー), Alfredo Bringas, Iván Manzanilla, Raúl Tudón
ゲスト・パーカッショニスト
Rodrigo Alvarez, Gerardo Contreras, David Espinoza, Miguel Gonzáles, Gabriela Jiménez, Israel Moreno, Cláudia Oliveira, Armando Zerquera
Camerata de las Américas Enrique
Arturo Diemecke (指揮)
収録曲
ガブリエラ・オルティス – Gabriela Ortiz (1964-)
・Altar de Neón (1995) 17:56
オルティスはメキシコの作曲家。これは打楽器4重奏とオーケストラの協奏曲的な作品です。全体的に南米の雰囲気漂う前衛音楽といった感じです。
Amadeo Roldán (1900-1939)
・Rítmica 5 (1930) 2:14
・Rítmica 6 (1930) 2:00
これは完全にラテン系の音楽。マンボやルンバを素材としているのがよくわかります。この曲はゲスト奏者を加えた11重奏。
Euugenio Toussaint (1954-)
・La chunga de la Jungla (1996) 10:22
タンブーコに献呈された作品。曲名の通り、ジャングルな感じです。鍵盤を中心とした部分と太鼓を中心とした部分に分かれます。
サンティアゴ・オヘダ – Santiago Ojeda (1963-)
・Zappaloapan (1994) 9:52
こちらもタンブーコに献呈された作品。フランク・ザッパからインスピレーションを得たということです。マリンバやヴィブラフォンのほか、ラテン系の楽器を大量に使っているようです。前曲に比べ、よりメキシコらしい曲です。
三木稔 – Minoru Miki (1930-)
・マリンバ・スピリチュアル – Marimba Spiritual (1983-84) 15:47
あまりにも有名な打楽器作品。外国人らしい楽器の選択が印象的。やはり外人さんの掛け声は気になります。その瞬間完全に洋物の曲に聴こえてきますから(笑)
使用楽器:ログドラム、huehuetl (メキシコの太鼓)、ボンゴ、コンガ、ギロ、メタル・プレート、銅鉢、木鉦
グラハム・フィトキン – Graham Fitkin (1963-)
・フック – Hook (1992) 7:49
こちらも有名な作品。4人の奏者がそれぞれマリンバと太鼓、うち3名がキック・ドラム、1名がシンバルを使います。最初から疾走する曲想と見た目の華やかさが印象的な曲です。
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