Historic Works for Percussion Ensemble 1931-1942
CDタイトルは僕の意訳です。直訳は「歴史的重要な打楽器アンサンブルの作品集」とでもなるのでしょうか。
その名の通り、「イオニゼーション」、「オスティナート・ピアニッシモ」、「トッカータ」などの打楽器アンサンブルの古典的名作と言われている曲が収録されています。
演奏者
ミシガン大学打楽器アンサンブル – The University of Michigan Percussion Ensemble
指揮:トーマス・シウェ Thomas Siwe
オカリナ:D.クラーク Dawn Kulak
収録曲
エドガー・ヴァレーズ Edgard Varese
イオニゼイション Ionisation (1931) 5’53”
イオニゼイション(イオニザシオン、イオニゼーションとも表記される)は、和声が確立されて以降の西洋音楽史上初の音階のない楽器を中核に据えた曲であるといわれています。13人もの奏者と膨大な数の楽器を要する難曲です。
ヨハンナ・ベイエル Johanna Beyer
IV (1935) 1’56”
Johanna Beyerはドイツ人女性作曲家。10重奏。
ヘンリー・カウエル Henry Cowell
オスティナート・ピアニッシモ Ostinato Pianissimo (1934) 3’04”
オスティナート・ピアニッシモも古典的名曲とされている作品。8重奏。
カルロス・チャベス Carlos Chavez
トッカータ Toccata (1942) 11’46”
チャベスの「トッカータ」は、打楽器アンサンブルの傑作として今でも頻繁に演奏される曲です。3つの楽章で構成されていて、特殊楽器も使わない取り組みやすい曲です。ただし、全楽章やるとなるとかなりの数の楽器が要ります。6重奏。
アラン・ホヴァネス Alan Hovhaness
10月の山 October Mountain (1942) 8’44”
哀愁漂うマリンバの旋律が印象的な曲です。6重奏。
ルー・ハリソン Lou Harrison
賛美歌第3番 Canticle No.3 (1940-42) 20’36”
Canticle No.3は現代音楽界を代表する奇人、ハリソンの作品。「賛美歌」なんていう邦訳にだまされてはいけません。オカリナ独奏を含めた7重奏。
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