第8回打楽器奏者のためのアレクサンダー・テクニーク研究会 〜楽器運搬編〜

FullSizeRender-010かなり間が空いてしまいましたが、「打楽器奏者のためのアレクサンダー・テクニーク研究会」の続きです。

今回は「運搬」です。主にティンパニを使っていろいろ試しました!
*この日は「大太鼓」も取り上げましたが、第3回でも取り上げたので(まだ記事にしてませんが)その時にまとめたいと思います。

・ひとつ目のポイント
まあ、楽器に限らず、重いものを持つ時の鉄則があるんです。
ずばり、「持つものにできる限り近づく」です。
…偉そうに言うほどのことではないですね(^_^;)

テコの原理は皆さんご存知だと思いますが、要は身体の軸から遠くなればなるほどエネルギーが必要になるんですね。
だから密着するくらい近づくのがいいんです。

・ふたつ目のポイント
FullSizeRender-2 のコピーこれは状況にもよりますが、「しゃがんでから楽器を持ち、脚を伸ばすことで持ち上げる」。

脚についている筋肉のほうが腕についている筋肉より大きくて強いんです。
なので、腕で頑張るよりも脚を使ったほうが楽になり、腰にも優しいです!

ただ、1m動かすだけ、みたいなときにいちいちやっていたら逆に大変なので、そこはケース・バイ・ケースですね。

脚を伸ばすときに、体重をのせる脚を変えるという高等テクニックもあるようです!

・その他のお役立ち情報
結構意外ですが、物を握るのは人差し指や中指よりも薬指や小指のほうが得意なんです。
これは、肘から先の軸になっているのが小指側だからなんです。

最後に、持ち上げた楽器を降ろす時ですが、こちらも脚を使います。
膝を曲げると同時に、お尻を後ろに出します。
こうすることで自然としゃがむことができます。

打楽器奏者の故障の多くは運搬時に発生します。
皆様、身体への負担の少ない運び方を心がけましょう!

投稿者: 泉 純太郎

演奏依頼、レッスン依頼受付中! 個人レッスン、グループレッスン、吹奏楽指導etc 「身体の構造」に基づいた「身体の使い方」も教えます! フリーの打楽器奏者としてオーケストラや吹奏楽を中心に活動しており、現在までに日本センチュリー交響楽団、Osaka Shion Wind Orchestra(旧称:大阪市音楽団)、関西フィルハーモニー管弦楽団、京都市交響楽団、京都フィルハーモニー室内合奏団、ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、モーツァルト室内管弦楽団、エウフォニカ管弦楽団、日本ウィンド・アンサンブル『桃太郎バンド』、などのオーケストラ、吹奏楽団の演奏会に客演奏者として出演している。 アレクサンダー・テクニーク教師になるべくBodyChanceにて勉強中!

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